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田原本校
春眠暁を覚えず
2024年03月27日
タイトルのこの言葉、春は朝が来た事に気付けない程、心地良くてつい寝過ごしてしまう、という意味ですが、
これ実は中学国語で習います。元は孟浩然の漢詩「春暁」の冒頭部分なんですよね。
また、とある若者達が酒を飲みながら、どちらが早くヘビの絵を描けるか競争した時、1人は余りに早く駆けたので、
次いでに足を付け足し「ほれみろ。俺は足まで描けたぞ」と自慢するも、「足描いたらヘビじゃない」と突っ込まれ、
結果勝負に負けた、という、無駄なものを表す「蛇足」。
他にも中国春秋戦国時代、秦始皇帝が統一する少し前、敵同士の「呉」の国と「越」の国の兵士が、舟に乗っている時
嵐に遭い、互いに助け合ったという「孫子」の兵法書に描かれている逸話。敵同士でも利害が一致すれば協力し合う
ものである、という意味を表した「呉越同舟」。
中国由来の諺は日本でも良く使われますし、殆ど全てに背景や意味があります。
それを理解すれば、ただ丸暗記するよりも頭に残るのではないでしょうか?
いくら勉強しても熟語が覚えられない、そういう人は背景まで調べてみると、記憶に残り覚えられると思います。